バイキング (人工衛星)
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バイキング | |
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アリアンアダプターに装着されたバイキング | |
所属 | スウェーデン宇宙公社 |
主製造業者 | SAAB (主契約)、ボーイング (バス) |
国際標識番号 | 1986-019B |
カタログ番号 | 16614 |
状態 | 運用終了 |
目的 | 科学衛星 |
打上げ場所 | ギアナ宇宙センター |
打上げ機 | アリアン1 |
打上げ日時 |
1986年2月22日 01:44:35 UTC |
運用終了日 | 1987年5月12日 |
物理的特長 | |
本体寸法 | 幅1.9m、高さ0.5mの8錐台 |
質量 | 535.0 kg |
発生電力 | 80.0 W |
姿勢制御方式 | スピン安定 |
軌道要素 | |
軌道 | 楕円軌道 |
近点高度 (hp) | 822.0 km |
遠点高度 (ha) | 14000.0 km |
軌道傾斜角 (i) | 98.7° |
軌道周期 (P) | 270.0 分 |
引用資料[1][2][3] |
バイキング(Viking)は1986年2月22日に打ち上げられたスウェーデン初の人工衛星。1987年5月12日に運用終了。
概要
[編集]バイキング計画は宇宙機関であるスウェーデン国立宇宙委員会からの契約の元、スウェーデン宇宙公社が執り行った[1]。バイキングの目的は、地球の磁気圏、電離圏における複雑なプラズマプロセスの科学的観測であった[1]。またスウェーデンの衛星事業を発展させる目的も存在した[2]。
形状は幅1.9m、高さ0.5m、8錐台形をしており、宇宙空間で長さ40mのアンテナを水平方向に4本、4mのアンテナを垂直方向に2本伸ばしている[2]。打上げ時の重量は535.0 kgで、乾燥重量は286 kg[1]。
1986年2月22日1時44分35秒(UTC)にSPOT 1のピギーバック衛星としてギアナ宇宙センターからアリアン1ロケットによって打ち上げられた[3][1]。SPOTの展開後、バイキングは搭載していたアポジキックモーターによって極軌道に投入された[1]。
バイキングは5種類の測定実験を行った[2]。極地上空で、コイルアンテナを付けた長いブームを使い、プラズマ流や高エネルギー粒子を7台のセンサで調査した他、電界や磁場の測定、0~15kHzの低周波や10~500kHzの高周波、紫外線などの測定実験を行った[2]。
非常に有用なデータが大量に収集され、オーロラが発生するしくみやサブストームのダイナミクス、磁気圏に向かう電離圏プラズマの放出、などといった研究に大いに貢献した[2][4]。
参考文献
[編集]- ^ a b c d e f Viking - Gunter's Space Page
- ^ a b c d e f バイキング - JAXA宇宙情報センター
- ^ a b Viking -NSSDC Master Catalog
- ^ Scientific results from the Swedish Viking satellite Hultqvist, Bengt. Status Report, 1988 Swedish Inst. of Space Physics, Kiruna.
- “VIKING - Sweden's first satellite”. Swedish Space Corporation. 2008年11月18日閲覧。